こども コラム「紙のかたち」
こどもと過ごしながら、感じることは多いのだけれども、こどもコラムを書き綴ろうと思ってから、なかなか日々の流れの中で残すところまでいかなかった。こども4歳になり、ものをつくる創造力も豊かになってきた。
先日、嫁さんからもらった誕生日プレゼントの靴下に厚紙でできた台紙がついており、そのかたちが面白いので、こどものために残していた。ある時、それを渡したら、机に置きっぱなしにしていた着れなくなったシャツのボタンをつまみ上げ、それを靴下の台紙に貼りたいとリクエスト。ボタンはまた服にと思っていたので、ボタンの絵を台紙に描くことにした。これまで、顔を描くことは見てきたけれども、ものを見ながら描く姿は初めてだった。その姿を眺めていると、実に面白いのである。私も絵を描くことが好きなので、観察しながら描く姿を見るのも楽しいのである。眺めながら、気付いたのであるが、その台紙にには穴が開いており、普段描くための矩形の紙より、自由なかたちの紙であった。その自由さに導かれたのか、ボタンを数個描きながら、模様にしたいと作業を進め始めた。最近では紙をはみ出して描くことが少なくなってきたが、描く紙のかたちを変えることは面白いと気付いたのである。これを機会に様々な紙のかたちでものづくりをしたいと思う。