こどもコラム「おやつトマト」
息子がことばでコミュニケーションをとれるようになって、日々新鮮なことが多くなってきている。面白かったり、驚いたことの記憶を写真のようになるべく残したいと思い、それらを綴るために「こどもコラム」を書こうと思いついた。次の出来事はそんな一場面である。
先日、夕食前の時間に3歳になった息子がだだっこ状態になり、収まりがつかないのでおやつを少しあげたのですが、それに火が付き、「おやつ、おやつ」とおねだりが激しくなってしまいました。うちの子どもはトマトが好きで、食事前だから「トマトならいいよ」と嫁さんが言ったのだが、一向におやつへの思いは収まらない。息子の嘆願する思いは、わたしへの強烈アピールになり、泣き出す始末。あまりに激しく泣くので、わたしの脳裏にこどもの要求の「おやつ」+親の要求の「トマト」が結びつき、息子に「おやつトマト食べるかい」とすすめたところ、泣きわめいていた息子の表情が一瞬止まり、少し笑う表情に変わり、「うん、たべる」と一変した。その後、普通のトマトを食べ始め、一件落着。泣き止んだとき、息子の思いは分からないが、子どもも収拾がつかなくなったとき、折り合いを見つけて、合意するのかなと勝手な解釈を思う日でした。